組同朋大会を開催 組内から86名が参加

 去る6月12日(日)午後1時30分より、木之本スティックホールで、「組同朋大会」が開催されました。組内30ヵ寺より住職・坊守・寺族24名、組門徒会員ら62名、総勢86名が参加され有意義な大会となりました。講師に速水馨氏(本山教育部長)をお招きし、「寺をともに創る『共創』―24組および組内寺院の取り組みについて交流し、新しい教化の方向を見出す―」をテーマとし、4名の発表者が対談形式で活動の報告や課題などを述べられました。
 開会式では真宗宗歌斉唱のあと高橋宗明副組長が挨拶され、美濃部俊裕組教導からは趣旨説明がありました。先ず明楽寺坊守藤谷法子氏が美濃部組教導と対談する形をとり、「明楽寺の歴史」「本堂改修」の話や、そこから門徒と共に歩むことの大切さを学んだこと等を語られました。
 村田利文社会部会長からは、西野健太郎組教導補佐と対談され、「びっくり仰天講座での学び」を報告されました。講師の難波教行氏に事前学習まで来ていただき「葬式は必要か?」というびっくりするようなテーマを設定し、スタッフ同志が学び準備をしましたが、コロナ禍の中にあって2年も延期となり、待ちに待った研修会が開催できとてもよかったとの感想もお話しされました。「お葬式」という身近な問題だったので、座談会では活発な意見が出て、具体的な情報交換ができた報告されました。
 組婦人会長の藤田美栄子氏は、「組婦人会同朋の会の取り組み」を発題として、コロナ感染拡大の中で3密を避けるため、少人数での聞法会を巡回同朋会として、年6回各お寺を回り開催し会員に参加してもらう計画が有意義であったことを、西野教導補佐と対談されながらお話しされました。2年の任期の中で、何回も本山研修部と調整しながら奉仕上山を計画されましたが、コロナ禍の中で実現できなかったことがとても残念であったことも述べられました。
 最後は、教区育成員研修会の報告として、研修会に参加された川那部龍司氏とNB会(若手寺族らの会)の世話人美濃部俊道氏が対談され、大谷派に願われていることなどが話し合われました。「宗門を取り巻く状況はいろいろな課題や問題が山積し危機的状態のようにも見えるけれど、決して暗くはなく、一人で問題を抱えるのではなく、みんながつながり合って情報を共有しながら、更に門徒の人と共に歩んでいけば道は必ず開かれてくる」と、宗門の明るい未来を語られました。
 ステージの上で対談される様子を見ながら、参加者は頷いたり感心したりしておられました。4名の発表者の対談をうけて講師の速水氏は、まず最初に「『何かを始めるとき、何をするのかではなく、誰と一緒にやるのか』が大事」と話されました。又「『できないからしない』ということではなく『できる範囲の中でできることをしていく』ことが重要である」と、今回のテーマ「共創」に沿って各発表の講評をしてくださいました。最後に講師が述べられた「楽しさなくして参加なし、参加なくして未来なし」のお言葉が心に残りました。山岡門徒会長の挨拶の後、恩徳讃を斉唱して閉会となりました。
    

(取材・広報部)

2022年06月27日