真宗本廟奉仕に参加して

 去る令和5年10月21日・22日の両日、長浜教区24組門徒会・婦人会奉仕団として18名(門徒会8名・婦人会9名・高橋組長)が本廟奉仕に参加しました。
 同朋会館到着後、まず御影堂、阿弥陀堂に参拝させていただき結成式、昼食・オリエンテーションの後、通常は拝観できない諸殿(大寝殿、白書院、宮御殿など)を岡本補導より説明をいただきながら拝観しました。諸殿は御影堂、阿弥陀堂、御影堂門等とともに国の重要文化財に指定されているそうです。夕事勤行にあとは名畑教導の講義を受け座談会を実施し、入浴、就寝となり1日目が終わりました。
 2日目は両堂での晨朝勤行後、御影堂で帰敬式が執り行われ、門徒会からは3名・婦人会からは6名が受式されました。朝食の後、名畑教導による講義と座談会、昼食の後は「清掃奉仕」として御影堂門拭き掃除を行いました。御影堂門は原則、一般開放はしていないのですが、今回は「清掃奉仕」ということで入堂させていただきました。釈迦如来像、弥勒菩薩像、阿難尊者像を拝観しました。“真宗本廟”の額の大きさに圧倒され、ここからみる御影堂や阿弥陀堂の眺めは天気にも恵まれ最高でした。御影堂門も御影堂、阿弥陀堂と同じく木造建築として大規模でありながら繊細な彫刻が施されているのを見て改めて感心しました。また本堂再建に私たちの先代、湖北門徒が大きく関わっていることを誇りに思うとともに、決して物質的に豊かでなかった時代の方々の「真宗門徒」としての心の豊かさを想像し現代の私たちが見失っているもの「信心とは何か」を思い起こすきっかけとなりました。
 結成式で本山の職員さんから、同朋会館では他の地域のご門徒さんとの出会い、同じ組の方との改めての出会い、自分を見つめなおす機会にしていただきたいとの話しがありました。当日は青森、新潟、岡崎からの奉仕団の方が見えられて、食事や入浴後のその方たちとの話し、24組の方とは寝食を共にすることでの改めての出会い、そして何より法話や講義、座談会を通じて阿弥陀様との出会いがあり有意義な時間を過ごすことができました。
 人と人とのつながりが薄れ、いまだに戦争が収まらない世界、こんな時代だからこそお寺の存在価値が出てくるのだと思っています。寺離れや門徒離れの問題、葬儀のあり方、普段の生活の中でも人と人との関わりやいろんな問題が山積みし、物質的な豊かさとは裏腹にどうしていいかわからなく迷うことが増えてきています。「人として生まれえてよかった」「なぜ生きる」こんなテーマを誰もが思い、答えをどこかで求めようとしているのだと思いますがその答えを求めることを今回の真宗本廟奉仕に参加することで、一歩でも進めることができました。まだまだ真宗門徒としてわからないことばかりですが、仏様の教え、親鸞聖人の教え、真宗門徒としての生活を深く知ろうとする機会にはなったことは間違いありません。貴重な体験をさせていただきありがとうございました。
 皆さんも是非とも本山奉仕にご参加してください。

2023年10月29日