親鸞聖人の御旧跡を訪ねて~研修旅行に41名が参加

 24組では、去る10月17日(火) から18日(水) の日程で、新潟県上越市を中心に、親鸞聖人の御旧跡を訪ねる研修旅行を実施しました。組内16ヶ寺より41名の参加がありました。
 この企画は、来年5月に長浜教区でお迎えする、五村・長浜両別院宗祖親鸞聖人750回御遠忌法要お待ち受け行事として位置づけられたもので、今年度当組の重要行事の一つとして各寺院に参加を呼び掛けられました。

 1日目は、居多ケ浜へ行きました。親鸞聖人が1207年に、専修念仏弾圧に遭って、越後へ遠流という重い罪に座せられ上陸された所です。記念堂で勤行をし、古海法雲氏(林正寺住職)からお話をお聞きしました。続いて氏の案内で、聖人の居住された竹之内草庵、そして光源寺を訪問しました。光源寺の御影堂の中央には「流罪勅免御満悦御影」が掛けられ、また、聖人ゆかりの法宝物も多くあり、坊守さんが説明してくださいました。
 親鸞聖人の妻恵信尼公の廟所にお参りした後、赤倉ホテルで宿泊しました。このホテルは歴代経営者がお念仏に深く帰依され、ロビーに大型の立派な「お内仏」を安置し、來宿泊者が朝夕お勤めができるようにと願われたそうです。私たちも翌日午前7時から美濃部組長を導師の下に勤行をし法話を聴聞しました。

 2日目は、長野県飯山市にある高橋まゆみ人形館を訪問しました。作家が創り上げた、圧倒的な存在感を放つ人形の数々に感動しました。人形たちの表情やしぐさから伝わる人間の温もりを感じながら、次の訪問地真宗大谷派高田別院に向かいました。
 現在の別院本堂は昭和34年に再建されたもので、所員の方から諸殿や総欅の単層入母屋作りの「別院大門」などと共に詳細にわたって説明をしていただきました。

 全行程800キロを超える遠方へのバス旅行でしたが、親鸞聖人の御苦労と御教化の足跡を辿ることを通して、私たちがいかにして親鸞聖人を「宗祖」として仰ぐことができるのかという課題をあらためていただいたことは、とても有意義な事であったと思います。最後になりましたが、この研修旅行にあたっていろいろとお世話になりました関係者の皆様方に心よりお礼申し上げます。       (秦組教導)

2018年10月23日