第3回びっくり仰天講座の報告

 3月10日(日)19時より充満寺様(西野)において、第3回びっくり仰天講座を開催しました。休日の夜にもかかわらず35名(寺族14名、門徒21名、12ヶ寺)の皆様に参加いただき「真宗門徒とは? ~いつから私たちは真宗門徒になったのか~」の題で座談し、講師の速水馨師(本山研修部部長・21組念慶寺住職)の講話を拝聴しました。
 門徒3班、寺族2班に分かれて座談をしました。40分ほどの短い時間でしたが「寺に生まれたが真宗門徒と意識したのは最近です。祖父母に連れられて寺へ行き、日曜学校へ行き、寺に行くのが当たりまえで意識したことはなかった。父親が亡くなり寺の出事に行くようになり門徒と意識した。上山奉仕で帰敬式を受け法名をいただき門徒と自覚した。寺の門徒とは思ったが、真宗の門徒とは言えないかもしれない。キリスト教には洗礼があるが、真宗には明確な行事はないから門徒としての自覚がないのでは。」など様々な意見を出し合っていただきました。
 速水先生には15分の休憩時間に班で話し合った記録を見ていただき、それらをふまえて「三世代同居、宗教二世問題、いつ真宗門徒になったのか」の3つの観点からご講話いただきました。まず、三世代同居の比率が80年代約50%であったが、現在は7%と孤独化が進んでいて、死に立ち会うことがなくなり、死を避けるようになっていること。自己肯定感が低くなっていると指摘されました。次に、宗教二世問題では、親が子どもにしっかり向き合っているか、宗教で祈るから成功したなどと言っていないか。親子の間で世代間のギャップがあり、親世代が思うほど子ども世代は効率・実利だけで動くのではない。最後に、いつ真宗門徒になったのかでは、「○○していないから真宗門徒ではない」と言うことではない。阿弥陀様は常に私たちを救おうとして願っておられる。その願に気づくことが門徒になったと言うことではないか、とも話されていました。「真宗門徒とは?」に思いを寄せる貴重な時間を過ごすことができました。
 最後になりましたが、準備等ご協力頂きました。充満寺様ならびにご門徒の皆様に御礼申しあげます。

(社会部 村田)

2024年03月31日