ミニ法話-川柳シリーズ第17回-
「人生に カーナビあれば楽なのに」
世間のことを「娑婆(しゃば)」といいます。
「娑婆」は音写で、元の意味はサンスクリット語でsaha(−)といいます。
仏教において、釈尊が衆生を教化するこの世、すなわち煩悩や苦しみの多い
この世のことを、「忍土(にんど)」の意味としていいます。
何故、堪え忍ばなければならないのかというと、「不如意(ふにょい)」だからと
教えられます。
孫悟空の持っている棒は「如意棒」といって、空も飛べるし何でもできますが、
「娑婆」は、もともと意の如くならない世界なのです。孫悟空やカーナビのようにはいかないのです。
だからお釈迦様は「人生は苦なり」と教えてくださるのです。