ミニ法話-川柳シリーズ第18回-
「診察日 避けて旅程を組む苦労」
年に一度、学生時代からの親友4人が、夫婦で旅行を楽しんでいます。
出身は、北海道、富山(3年前に亡くなりました)、滋賀、福岡で、4年に一度世話役の当番が回り全国を旅しています。15年程続いています。
最初の頃は、日程を合わすのもそれほど苦労はしませんでしたが、最近は、診察日が優先されなかなか日が決まりません。その日は内科、金曜日は整形、次の週は眼科といった調子です。
やがてやってくるお浄土へ還る時は、いつ来ても診察日は気にすることいりません。お迎えが来ても、「今日は、診察日なので行けません!」と言えるといいのですが・・・。娑婆ではそのようには行きません。
また、以前は8人がそろっていましたが、その後メンバーが亡くなったり病気になったりして、全員がご一緒できなくなってきました。
行程もハードな日程にならないよう気を付けなければなりません。旅館につけば食事のたびに袋から薬を出して飲む始末。
「老いる」ということは、3つのものを失うことだと教えていただいたことがあります。それは、健康を失い、役割を失い、つれあいを失うことだそうです。
歳をとってみないとわからない身の事実を味わっています。