ミニ法話⑥

ミニ法話-川柳シリーズ第6回-

「プロポーズ あの日に戻って 断りたい」


 今、「主人とは一緒の墓には入りたくない」という奥さんが増えているとのこと。

 60代の夫婦が危ないと言われています。熟年離婚が増加したり、ご主人が定年退職し朝から晩まで家の中におられ、四六時中ご主人の顔を見ていると、頭が痛くなったり、食欲不振になったり、更には身体のあちらこちらが痛んで病院通いをしている60代の奥さんが後を絶たないそうです。

 医師がその奥さんの病名を「亭主在宅ストレス症候群」と名付けておられます。病気の原因はご主人だというのです。60代のご主人を世間では「濡れ落ち葉」と言うそうです。石やコンクリートにべったり引っ付いてなかなか剥がれない状況を主人に重ねています。面倒な鬱陶しい存在になるのでしょうか?

 思い通りにならない者同士が同じ屋根の下で生活を共にすることは、時には喧嘩したり腹を立てたり不足を言ったりするものです。関係が深ければ深いほど、苦悩する深さも比例すると教えられます。何事においても、つながりを大事にすると言うことは面倒なことです。気楽には生きられません。そんな関係を、同朋として生きていく道を教示してくださるのが仏法です。

 

2018年03月31日