ミニ法話⑳

ミニ法話-川柳シリーズ第20回-

「寺参り 冷たくなって 用事有り」


 


 昔、「お寺とドテラはよく似てる 冷たくならなきゃ 用がない」といわれたことがあります。
 生きているときは神さんで、死んでから仏さんという考え方です。

 お寺のイメージアンケートをしたとき、「葬式をするところ、年寄りが参るところ、線香臭い、お金がかかる、足が痛い、話が難しい、たいくつなところ」などの答えが多くありました。
 一方神社に対しては、「祈願するところ、結婚式、初詣、宮参り、七五三、まつり、みこし、お札、おみくじ」などでした。

 かけがえのない人生を神や仏にお願いごとなどをする必要のない歩みをたしかめていくところが真宗の寺院です。

 今私たちは、「生まれた意義と生きる喜びをみつける」ために、聞法道場としてのお寺の回復が願われているのではないでしょうか。

 

2019年11月01日