ミニ法話-川柳シリーズ第23回-
「緊事宣(きんじせん) コロナ離婚が 拡大し」
緊急事態宣言が各地で発令され、外出の自粛など強い要請がされています。
当地でも毎日朝夕に市の防災無線で「市民の皆さんの健康と命を守るため外出を控えましょう・・・」と放送があり、また市の広報車でも各地を回り呼びかけがされています。
思いもかけない新型肺炎コロナウイルス感染拡大が日に日に深刻な問題になっています。有効なワクチンも実用化には時間がかかり、私たちの不安は増大するばかりです。このような時ならばこそ、お互いが支え合い協力してこの難局を乗り越えていかなければなりません。
しかし、報道によりますと、自粛にストレスを感じている人が若い世代に増えていると報告されています。家庭で過ごす時間が多くなったため、夫婦間のイライラが募り、喧嘩が絶えず離婚にまで発展することもあるそうです。特に夫の言動が原因になるようで、「夫源病(ふげんびょう)」と言われています。
仏様の教えでは、「人々と共に苦を乗り越えていくのが浄土の世界、自分さえよければというエゴが地獄の世界」といわれます。
生かされ生かしている、また支え支えられている我が身の存在を、こういう時節だからこそお互いに確かめ合いましょう。