就任挨拶/組門徒会長

組門徒会長 就任挨拶

鈴木 三英(妙覺寺門徒)


 陽春の候、門徒の皆様には益々ご健勝のことと拝察いたします。
 先におこなわれました第24組臨時門徒会総会におきまして、門徒会会長の指名を受けました。仏教について浅学の私ですが、門徒の皆様、24組のため、粉骨砕身取り組みますので、なにとぞ、皆様の温かいご理解とご支援を賜りますよう、心よりお願い申し上げます。

 さて、京都にある「伊香詰所(御講屋)」をご存じでしょうか?今では本山へのお参りだけでなく、観光・ビジネスなど数多くの方に利用されていますが、元々は幕末の蛤御門の変(1864年)で東本願寺の大部分が焼失した際、全国の真宗大谷派の門徒が再建作業に奉仕し、旧伊香郡からも多くの門徒宗が参加し、共に寝泊まりしたところが「伊香詰所」です。誠に当時の人々の深い信仰心のあらわれと言えましょう。

 今に至りましては、先の能登半島地震で被災された同朋への救援金を自寺の妙覚寺からも募りましたところ、予想以上の多額の救援金が集まり、何か災害が起これば門徒間で助け合う互助精神が今でも伊香の地の生活風土として根強く残っていることを感じ取りました。

 ともすれば人間関係の希薄化や宗教離れが進む昨今、信仰心を育みながら地域の人々の絆つくり・連帯意識のため、今後も寺院・門徒会の果たす役割は大きいものがあると考えます。より充実した門徒会活動推進のために、重ねてよろしくお願い申し上げます。合掌

 

2024年03月31日